浮世絵師の歌川国芳は猫を多く描いたので、久下氏の贔屓とするところです。国芳は四十七士もずいぶん作品があります。そのうち「大星良金ヲ始四十余人の義士本意を達し万昌山円覚寺引取焼香図」という作品に触発され、描いたのが、この猫の四十七士です。主な登場人物には、それぞれ、「実は」と愛猫や知り合いの猫人物を文字で添えてあります。塩谷判官(クマ)が白装束に身を包み、屋根の上で万歳をして本懐を遂げた義士を称えているのも、久下氏らしい遊びです。引取の寺は、高輪泉岳寺と記してあります。


作年:2006年
額装サイズ:99.5x79.0x2.5cm
画材:画用紙 / アクリル
価格:935,000円(税込)


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