江戸時代後期に曲亭(滝沢)馬琴著作の長大な物語で「南総里見八犬伝」というものがあります。日本の古典長編伝奇小説の一つとして映画や漫画、小説、テレビゲームなどにアレンジされたりアイディア・ソースになったりしてよく知られていますから、詳細省略といたします。久下氏は歌川国芳好みなので、猫作品でなくとも関心をもってあれこれ見るわけですが、この大胆な構図の芳流閣頂上決戦を見た途端、フェデリコを猫塚信乃、シゲオを猫飼見八に見立てて、そそり立つ大屋根を描かんと欲したわけです。元作品では捕物軍勢が大挙してフェデリコを攻め立てますが、そこは猫版、屋根で遊んでいる感じで、緊迫感無しです。久々の国芳オマージュ作品は、猫でも滑り落ちそうな急斜面の大屋根の迫力と少々ゆるめの猫たちで面白い仕上がりになりました。


作年:2023年
額装サイズ:91.0x65.2cm
画材:キャンバス / アクリル
価格:1,650,000(税込み)


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